2016年11月11日金曜日

告知 11月20日奇聞屋ライヴ♪ バイオリン&サズ、ギターによる懐かしい音楽



サズ奏者の大平清さんと演奏いたします。



大平さんとは、アートフェリスでのアートフェスタのリハーサルの時にお会いしました。
私は、ジョルジ・サヴァール達と一緒にアンサンブルをしているペドロ・エスティヴァンのアンサンブルのクラスにバルセロナでいたのですが、彼のレパートリーにイスラエルや中東の音楽も多数入っていたので、アラブ寄りの曲も向こうで演奏していたんですというお話を大平さんにしていたら、じゃあ是非一緒に何かやりましょう!と、あっという間に決まった今回のライヴ。


しかし、皆さんサズってご存知ですか?
大平さんがわかりやすく説明してくださっているサイトをご覧ください→ここ

2000年の歴史と伝統を持つと言われるトルコを代表する民族楽器のサズは洋梨型の胴体に長い棹を持つ撥弦楽器です。時に神秘的に、時に情熱的に奏でられるサズの音色はトルコの人たちの長きに渡るユーラシア大陸移動の歴史の中で生まれ、人々に愛され続けてきました。現在ではトルコを中心に、アゼルバイジャン、ギリシア、旧ユーゴスラビアなどで弾かれています。またヨーロッパの古楽の演奏などにも用いられます。

中東音楽と西洋音楽は全く違うもののように思えますが、昔から影響し合っていました。
わかりやすい例をあげると、モーツァルトのトルコ行進曲などがそうです。
当時、オスマン帝国によるウィーン包囲で、トルコの軍楽隊がウィーン市民たちのすぐ近くまで来ており、モーツァルトを含む作曲家たちは軍隊の音楽を自らの曲に取り込みました。
特に東欧・南欧と中東は隣り合っていますし、昔から音楽や楽器など濃厚な文化の混ざり合いがあったと考えられます。
ということで、バロックヴァイオリンとサズでイスラエルや中東の曲を演奏するのは理にかなっていると思いますし、重なる響きはなぜか懐かしい不思議な音色です。



演奏する曲を少しだけご紹介したいと思います。

まずは、大平さんの曲「東への旅」。大平さんの曲も数曲一緒に演奏します。かっこいいですよね!
サズは、右手で弦をはじくとともに、ドンと右手で楽器本体を叩き、打楽器のような音を一緒に演奏することができます。





次の曲は、Noumi Noumi。意味は、ねむれ、ねむれ・・・・・。
伝統的なヘブライの子守唄です。
noumi noumi...って、日本語の、ねむ ねむ・・・zzz。という感じが、しないでもないです。


nemure nemure

この曲、じつはペドロのクラスで初めて弾いたのですが、曲中のどこで誰が何を弾くか(この日の出席者は確か、チェンバロ、テオルボ、バロックヴァイオリンの私、バロックヴィオラ、バロックチェロ、パーカッション、コルネットだった気がします)の割り振りの時に、「じゃ、ここマリエ即興で弾いてね。」とペドロに言われて、まじでか!!!と思いながら、試行錯誤しながら弾いていたのを思い出します。動画内では3:10あたりから始まるような即興をいれるですが、日本では今まで一度もこのような曲は演奏したことがなかったので、私にとってはかなり新鮮でした。ちなみに、この動画の中で太鼓叩いてる仙人みたいな人がペドロです。プチ情報ですが、ペドロはワサビが大好きです。










最後に、Si verias a la ranaという曲を。
意味は、「もしあなたがカエルをみたなら」。笑
言語は、ladinoという、スペイン・ポルトガル系ユダヤ人が話す言葉です。 トルコ、イスラエル、オランダ、ギリシャ、米国の少数のユダヤ人コミュニティの中には、いまでも使っている人はいるみたいですね。
kaeru!!!!






ということで、ご興味ある方はおいで下さい。

☆11月20日奇聞屋ライヴ♪
バイオリン&サズ、ギターによる懐かしい音楽♪
~松明のブランド、ハンガリーの舞曲、 春になった五月には明るい陽射しが、東への旅、 等ヨーロッパの古楽から作曲作品までいろいろやります! 秋の夜長、素敵な音楽を♪




☆大平 清/ サズ&ギター
サズ演奏家。トルコの伝統楽器サズ(SAZ) をイスタンブールでイルファン・オラル氏、
ムスタファ・キュルチュク氏、アリ・ハイダル氏に、 ブルサでケマル・カマル氏に師事。
トルコ共和国大使館、アゼルバイジャン共和国大使館、 唐招提寺平成大修理金堂立柱式、
平山郁夫展~玄奘・求法の道、ギリシア劇『エレクトラ3部作』、 NHK・BS『ビザンチン帝国』、
NYのアジアンソサイアティ、 ボストンのマサチューセッツ工科大などで演奏。

☆須賀麻里江/ バロックバイオリン
第15回大阪国際音楽コンクールアーリーミュージック部門最高位 。 外務省主催日本メコン交流年2009の事業としてアンサンブルレ ソナンツベトナムツアーに参加しソリストも務める。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、同大学大学院古楽科を修了。 カタルーニャ高等音楽院卒業。バッハ・コレギウム・ ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等の公演に参加。 また作曲家露木正登氏より、 バロックヴァイオリンの為の独奏曲を献呈される。


~奇聞屋はアジアンな感じが素敵なお店です、 ゆっくりとした大人の時間をお過ごし下さい。

☆open18:30  start19:00  2500yen/1drink
奇聞屋 http://www.kibunya.jp/info. html

0 件のコメント:

コメントを投稿

BLOG DESIGN BY KOTRYNABASSDESIGN