大谷石の素敵な教会で、素敵な仲間と共演させていただきます。
プログラムの前半は三大「ア ヴェ・マリア」とヨハン・セバスティアン・バッハの「管弦楽組曲第2番 ロ短調」、後半はバッハの「コーヒー・カンタータ」を演奏します。
トップ写真のコーヒーは、去年ドイツへ演奏旅行へ行った際に、ライプツィヒのトーマス教会の隣のカフェでコーヒーを飲んだ時の写真。食いしん坊なのでケーキも食べました。トーマス教会で弾けるなんて思ってもいなかったので、とてもウキウキしながらコーヒーを飲んだのを覚えています。
このカップに書いてある文章は、
Ey! wie schmeckt der Coffee süsse,「 おやまあ!なんてコーヒーは甘く美味しいのでしょう」
書いてある。 |
その名の通り、めちゃ甘かったです。あまーいお酒も少し入っていました。でも、おいしかったです。
そして、このセリフ。
Ey! wie schmeckt der Coffee süsse,「 おやまあ!なんてコーヒーは甘く美味しいのでしょう」
実は、あるカンタータと深ーい関わりがあるのです。
といっても、勘のいい方はもう「コーヒー・カンタータでしょ!」と、わかってしまったかもしれませんが。
みなさん、バッハ作曲の「コーヒー・カンタータ」のことはご存知ですか?
「なにそれ?」という方もいらっしゃると思うので、少し解説をします。
1732年から1734年にかけて作曲されたこの曲。
「コーヒー・カンタータ」と名前は初めついていませんでしたが、このカンタータの内容から、のちに通称「コーヒー・カンタータ」と呼ばれるようになりました。
その内容は、コーヒーをめぐるドタバタ喜劇です。
娘のコーヒー依存をなんとか直したい父親は、あの手この手で娘がコーヒーをあきらめるよう仕向けます。そして、「コーヒーを飲むのをやめないと、お婿さんと結婚させない!」と最終的には言い放ちます。それは困ると動揺した娘は最終的に「OK、もう飲まないよん。」と言います。そうして婿を探しにいった父を尻目に、もし父が婿をつれてきたら家に入れる前にいつでもコーヒーを飲んでいいように約束をさせようと娘は作戦を企てます。
そして最後に合唱で、
猫はねずみが止められない
娘はコーヒーがやめられない
母さんも、おばあちゃんも、
みんな飲んでる、
そんなコーヒーを娘がやめられるわけないでしょう!
と歌いあげ、このカンタータの幕は締められます。
バッハのカンタータはどれも荘厳なものだと思っている方は、びっくりしてしまうかもしれませんね。
私の飲んだコーヒーのカップに書いてあった文は、娘のリースヒェンがコーヒーに対してメロメロである曲を歌う際の歌詞。
4曲目です。動画の4:30あたりからの曲。
そんなコーヒー・カンタータも聞くことのできるコンサート、宜しければおいで下さい。
詳細はこちらをご覧ください。ここ
2016年11月19(土)17:00開場 17:30開演
カトリック松が峰教会聖堂
入場料 全席自由 無料(ただし無料聴講券が必要) 定員200名
①は未就学児入場可、②は未就学児入場不可
おまけ。
バッハのお墓の前で。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿